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The Beatles ←
Please Please Me
2016-02-05 19:45:49

1963年ビートルズのデビューアルバム。

 当時のバンドといえば、作曲家の先生に楽曲を提供してもらうことが主流でした。ビートルズはそれを拒み、オリジナル押しでやりたいとプロデューサー、ジョージ・マーティンに進言したそうです。そんな反骨精神が生み出した会心のデビュー作。

 一日で14曲中10曲まとめてライブ録音したという伝説のアルバム。アルバムを通しての勢いがありますね。

With The Beatles
2016-02-18 20:38:50

1963年

   後々のバンドは2枚目を出せなかったり2枚目でこけたりすることが多いのです。何故ならばデビュー前に用意していたものを全て一枚目に注ぎ込んで、後が続かなかったりするからです(ナックが典型です)。ビートルズの勢いはデビューアルバムで止まりませんでした。それどころか、ビートルズがそれまでのシングル志向であったポップス界の概念を覆し、ロック界にアルバム主体の曲作りをもたらしたのです。その黎明と言うべきアルバムが「ウィズ・ザ・ビートルズ」です。

   1枚目の「プリーズ・プリーズ・ミー」では、先発シングル4曲とアルバム用の4曲とカバー6曲の計14曲で構成されていました。この2枚目は、アルバム用に新たに書かれた8曲とカバー6曲で構成されています。1枚目に入れずヒットしたシングル曲は幾つもあったのですが、このアルバムには入っていません。それはビートルズの勢いと創作に対する貪欲さの表れです。それどころか、当時仲が良く、後追いデビューしたローリング・ストーンズにも自作曲で音楽活動することを推奨し、その証として「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を提供しました。

 

  この先のロックバンドの方向性を決めるパイオニアたる姿勢はビートルズが最も顕著に持っていたといえるでしょう。

A Hard Day's Night
2016-02-19 00:57:54

1964年

   ビートルズ3枚目のアルバムです。1・2枚目ともに14曲で構成され、内6曲がカバーでした。この3枚目は全てレノン・マッカートニー作詞作曲の13曲で構成されています。自作曲にこだわりを持っていた彼らが3枚目にして遂に成し遂げた快挙です。バンドメンバーだけで作詞作曲して演奏して構成されたアルバムは録音音楽史上初ではないでしょうか?しかもバカ売れです。これは音楽界の金字塔です。他にあれば当店にそのレコードもしくはCDを持って苦情を言いに来てください。2時間飲み放題をご馳走します。

 

  タイトル曲は強烈な和音で始まります。昨今まで何の音で構成されているのか謎でした。周波数解析によって解明されました。ジョンのリッケンバッカー325で低音弦からフレット320033、ジョージの12弦リッケンバッカーで33213、ポールのヘフナーベースでxx0xらしいです。ジョージのは押弦しにくいですね。

  勢い良い伴奏にジョンの貫くようなボーカルメロディー、目まぐるしい間奏、とにかく忙しい曲です。

 

   「恋に落ちたら(イフ・アイ・フェル)」は至極難解なバラードです。いきなりジョンのボーカルから始まり導入部だけで転調を何度もし、その導入部は2度と再演されません。その後はジョンとポールの2声になるのですが、6度から4度、3度、ユニゾンと複雑な展開です。サビでは転調までしてさらに難しくなります。奥が深い曲です。

 

    ロックはブルースとポップスの融合で生まれました。それまでポップスは西洋音楽理論(要するにドレミファソラシド)で書かれ、ブルースはブルースコードとブルーノートスケールで書かれ、二つは相容れない水と油の関係でした。ビートルズはエマルジョンです。混ぜてしまいました。その典型が「キャント・バイ・ミー・ラヴ」です。サビはドレミで書かれていますが、他は正当なブルースです。それを自然な一曲にしてしまったのです。

   それだけでも素晴らしいのですが、さらには、最も予約されたシングルレコードとしてギネスブックにも載ってしまいました。歴史的価値の高い楽曲です。

Beatles For Sale
2016-02-19 16:55:30

1964年

 

   ビートルズ売り出し中というタイトルのこのアルバムはクリスマス商戦に間に合わせる為に作られたなかば強引な作品です。録音はビートルズを包む熱狂とコンサートに追い回されている合間にされました。前作では全曲オリジナルだったのに、1・2作同様自作8曲とカバー6曲になってしまいました。疲れのせいなのか自作曲には憂いがあり、ジャケットにもそれが伺われます。よく言えば大人びた感じになりました。

 

   特筆すべき曲は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」でしょう。自作曲の中では底抜けに明るく、インパクトのあるメロディーで、心に残りやすい曲です。忙しくてリンゴが、「週に8日も仕事か〜」とボヤいたのがきっかけで出来た曲だそうです。

 

  残念なのはやはりカバーが多いことです。チャック・ベリーの曲は非常にパンチが効いていてよろしいです。しかし、最後のカール・パーキンスの曲は非常にくだらないです。間奏のギター以外何の工夫もありません。アルバムを締めくくるにはまるで残念で、無い方がマシと思われます。

Help!
2016-02-19 18:13:55

1965年

   ビートルズはタイトルで歌い出す曲をよく作りました。このアルバムに至ってはアルバムタイトルをいきなり叫びます。彼らのオリジナルアルバムではこの作品だけです。強烈な印象ですね。ツカミは完璧です。(余談ですが「ヘイ・ジュード」というアルバムはオリジナルアルバムでなく、B面の歌い出しが「ヘイ・ジュード」です。)

   前作の名残なのか全14曲中カバーが2曲収録されていますが、前作よりも全体的に元気です。

   また、ジョージが作った曲が2曲あるのもこのアルバムが初です。ただし、「ウィズ・ザ・ビートルズ」の「ドント・バザー・ミー」に比べると両方とも如何にも凡庸でつまらない曲です。

 

   「イェスタデイ」については今更特に何も書かなくていいと思いますが、それに続く曲がおバカなのは特筆に値します。このアルバムを美しいバラードで終わらせませんでした。あえて最後に破壊的なドタバタなロックンロールで「イェスタデイ」の雰囲気をぶち壊して終わるようにしたんです。ビートルズはアルバムの最後でおバカをやることがよくあります。そのイタズラ心はこのアルバムで開花したのでしょうか?

 

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